シチュエ〜ション1
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フランス人宅にお呼ばれ ◆◇◆
その1:普通のフランス人宅にお邪魔する。
お呼ばれのときの最も一般的なお土産は花束とか鉢植えの植物みたいですね〜。いろいろなハーブや花の種や球根をしゃれたラッピングペーパーに包んで持ってゆくってな変化球もあります。おそらくその次くらいにポピュラーなのは、チョコレートやマカロンなんかの詰め合わせ。よく知られたメゾンのものもいいけれど、近所のなんでもないお菓子屋さんの自作パティスリーなども風情があっていいと思います。あとはワインやシャンパン、コニャックなどの酒類。基本的にやっぱり自分が普段気に入っているお店、面白いと思っていること、近所の名物などを持っていくか、招待してくれた相手の趣味や興味にあわせたものを選んでゆくのが良いでしょうね。あとから話のネタにもなりますしね。鉄道ファンなら模型の電車とか、切手ファンなら古い切手とかね。誕生日とかパーティーの場合は、最近、事前に数人でお金を出し合って、大きなものをバ〜ン!と贈るってなパターンも増えてます。私の知人はそんなんで自転車を1台プレゼントしたそうです。
その2:日本好きフランス人宅にお邪魔する。
日本に行ったことがある、あるいは行ってみたいと思っているようなフランス人宅に行く場合、まず喜ばれるのは料理関係グッズでしょう。例えば湯飲みとかお茶碗とかお箸とか。最近はフランスでもわりと手軽に手に入るようになりました。それからついでに、日本料理のレシピ本を贈るという手もあります。例えば
Sushi Faciles
Marabout
2000年
Japon 75 recettes
Emi Kazuko作/Jeremy Hopley写真
Grund
2000年
など。料理の次に喜ばれるのは、日本の風俗を紹介した本や、日常生活用品ですかネー。例えばヘチマとか、ヘチマ水とか、軽石とか。藍染めの手ぬぐい、浴衣。なんかお風呂関係グッズが多いですが、お風呂といえば決定版のこんな入門書(!)があります。
L'
art du bain japonais
Leonard Koren作/Maruo Suehiro画
Le Lezard Noir
2004年
それから日本のガイドブックでは、最近こんなのが出ました。
Un été au Japon
T. KUWABARA(桑原実彦)
Gillimard
2005年
100
regards inéidts
sur le Japon
Jipango 2003年
このほかに、最近フランスでも流行りの日本の漫画の原作本やアニメのDVD(日本はNTSC方式ですが、ゾーンはヨーロッパと同じです。最近フランスで出回っているDVDプレイヤーにはNTSC方式のDVDを読めるものあるようです。最悪の場合はコンピューターで再生しましょう)も喜ばれますね。さらにアニメ通(というかいわゆるヲタク系フランス人)には、思いきってフィギュアとかコスプレキット一式を贈るのが良いかと(嘘ですよ:笑)。
シチュエーション2
◆◇◆日本に帰省するとき◆◇◆
フランス滞在の長いあなたが日本に帰省するとき、親兄弟、親族、旧友、悪友に何を送れば喜ばれるかという、非常に深刻な問題にお答えします。最初に言ってしまいましょう、「日本人はフランスを分かってない」と(笑)。だからあんまり凝ったお土産を買うと「なにこれ?」の1リアクションで終わってしまいます。かく言う私たちも、フランスなんて大して分かってないのですが、かれこれ3年も住んでいる、ワーホリで半年過ごした、あるいは3泊したなどという事実があるだけで、日本に残された人々は、私たちにはフランスのエスプリが効いているなどというイメージを押しつけるので、我々は正月やお盆が近付くたびに、その期待に応えねばと悪あがきをするはめになるのです。「フランスを分かる」日本人は少ないですが、幸い、「フランスが好きな」日本人は多いです。その辺のバランスがビミョーとなります。
その1:日本に帰省して、特にフランス好きでもない知人宅にお邪魔する。
フランスには特に興味はなくても、昔から仲のいい友人には、普段フランスで面白いと思っている小物などが喜ばれるはずですよ。値段が手ごろな上に結構うけるのが、粗塩、Nutella、エレファン(Eléphant)印のキャラメルティー、プラールおばさんのビスケット、リコラ、チューインガム、イワシの缶詰、ポテトチップス、トニックウォーターなど、普通にスーパーで売ってるもの。わりと知られていないですが、製造年号入り(ミレジメ:millésiméのイワシ缶というのもあるんですよ。ちょっと高いですが、高いといってもイワシ缶ですからねぇ。このミレジメ缶を買って冷暗所に保管、3ヵ月ごとに裏表を引っくり返してオリーヴ油が均等に染み渡るようにして、3-5年後に食するのが通なんだそうです(嘘ですよ)。
それから、フランスで売ってるトニックウォーターにはキニーネが含有されてます。これは日本ではご法度な成分です。僕の友達はそれがばかりにお土産にはシュウェップスのトニックウォーターを所望しますが、通関の時胃が痛むし、なにより重いんだってばさ!
食品以外のお土産候補としては、当然化粧品、香水の類があります(「Sensibio H2O」等がポイント高いらしいです。)。あと、喜ばれるのが、フランスの文房具ですかね。クレールフォンテーヌのノートとか、BICのボールペンとかですかね。しかし最近のフランス雑波のイチオシ土産は、パリ交通公団グッズで決まりデスよ!
その2:日本に帰省して、フランス好きの友人宅にお邪魔する。
久々に帰国したあなたが、普段はメールや電話でやり取りするだけの、フランス通の友人に再会するという状況を想定して、お土産シミュレーションを行ってみます。ええと、普段はメールや電話でやり取りしているだけに、向こうはあなたのフランス生活に巨大な尾ひれや多すぎる背ひれをつけてファンタジー爆発状態なわけですよ。だって、前回シミュレートした、フランスにそれほど興味を持ってない人たちの場合、「マルセイユに住んでた」なんて言っても、「へえ、ラ・マルセイエーズ?」、以上。で終わってしまうのだが、これが今回のようなフランス通の場合、マルセイユには既に3回以上は長期滞在しているため、「TGV地中海線の乗り心地はどうだ?」とか、「岩窟王で有名なイフ島の写真見せろ?」とか、「カルティエ・デュ・パニエ、カワイイよね?」「IAM聴いたけ?」とか、「OMの調子はどうよ?」とか、それくらいならまだしも、「旧港のベルジュ市場の左側入り口から5番目のスタンドで舌平目を買わなかったのか?」とか、「カランクには当然行ったよね。あのCassisっていう港町は、カシスじゃなくてカシって発音するんだよね」なんてよけいな知識のひけらかしをするもんだから、モー。そういう人には当然マルセイユ石けんを贈って、顔を洗って出直してもらいましょ(!)。
そこまでのフランス通であれば、フランスからなにを買って帰れば喜ぶか、だいたい分かる。分かんなくても、ここは直球勝負ではなく変化球をクイクイと効かせたい。例えばお酒。ワインであればボルドーやブルゴーニュなどの有名シャトーのものではなく、ミネルヴォワなどオック地方の太陽をいっぱい浴びたワインとか、ジュラの黄色いワインとか、日本では手に入りにくいものが喜ばれるかと。おまけにフランス通は当然アペリティフ・ディジェスティフは知ってるはずだから、パスティスやらクレーム・ド・カシス、ミュスカ、あるいはコニャック、アルマニャック、カルヴァドス、各種オー・ド・ヴィーなども喜ばれることうけあい。このほかにもワイングラスやデキャンタ、コルク抜き(よく酒屋で売ってるぶどうの枝を使ったコルク抜き、なぜか喜ばれます)などお酒関係のお土産には事欠かない。ところでフランス雑波のお勧めは、最近(問題の成分を抜いて)再発売されるようになったアブサント(Absintheではなく、Absenteという商標、香り高いパスティスで有名なアンリ・バルドゥワン社が製造販売)ですな。これを、専用のスプーンとグラスと一緒に、悪友に……。ドゥヴィアン・フゥ!
とは言えお酒を飲まないフランス通も当然いるわけで、そういう人へのお土産としてお勧めは、当然チーズである。やっぱりこれも、カマンベールとかロックフォールとか日本でも手に入るものは避け、変化球を狙う。例えばプロヴァンスのバノン。ヤギのチーズだが、マイルドでおいしい。小さくて持ち運びも楽。栗の葉に包まれたかわいいチーズである。あるいは中央山塊(マッシフ・サントラル)のピコドン。これもかわいいヤギチーズだが、熟成させるとなんともいえずうまい。それからノルマンティーのヌフシャテル。これは牛乳のチーズで6つの形があるが、何と言ってもハート形が有名である。あとはオート・サヴォワの名チーズ、アボンダンスもお勧めだ。これも牛乳のチーズだが、そのまま食べてもいいし、蒸したジャガイモと一緒にオーヴンに入れればトローリと溶けておいしいことこのこのうえない。
しかし食べ物や飲み物だけじゃすぐ終わってしまうし、あとに残らないという貴兄には、蚤の市に出かけて古いレコードや雑誌を買ってくるのがお勧めだ。最近の音楽や映画や雑誌のほとんどは、既に日本でも簡単に手に入るようになってしまっているし、なかなかありがたみがないのですよ。そこでフランス雑波のお勧めは、フランスで歴史的出来事があった時の週刊誌(「Paris
Match」など)を見つけてきて、額に入れて贈るというお土産。例えば5月革命前後の週刊誌とかね。広告ページを見てるだけでもとても面白いですよ。古道具市なんかでわりと普通に売ってますし、連載中の「ネットオークション戦記」のように。eBay等で競り落とすのも手ですかね。
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