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第3回「景観破壊テーマパーク」
7月某日、イタリア内の小国「サン・マリノ共和国」を訪れようと、車を走らせておりました。ボローニャを過ぎて、リミニに到着し、あと5分ぐらいでイタリアとサン・マリノの国境付近に到着しかけた頃・・・畑や山が続くのどかな道路の右手の斜面に、突如たくさんの飛行機が見えました。ひこうきです。ん?なんでこんな田舎に飛行機が!?
・・・しかも大量の飛行機がぐちゃぐちゃに並べてある(置いてあるだけ?)ではありませんか・・・。「誰かが放置したの?」と思わせるかのように、山の傾斜に無茶苦茶に飛行機を並べるこのセンスは一体・・・?なんじゃコリャ?こんなド田舎の山に突如現れた、こんな不思議な景色を見ちゃったら、誰もが「プッ」と吹き出すこと間違いなしです。そしてこれが一体何なのかが知りたくなる事でしょう・・・(どうでもいいかしらん?)いや、私は気になってしょうがなくなりました。
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というわけで、早速行ってみました。道を曲がると「PARCO TEMATICO DELL'AVIAZIONE(飛行機のテーマパーク)」という、なかなかナイスなロゴの看板。そしてその横には小型のオンボロ飛行機が道路沿いのコマーシャル目的の展示(というか、ただ放置してあるようにしか見えません)・・・してありました。 |
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道を進み、まずは車を泊めようと駐車場に入ると、突然目に入ったのが軍用機!?なぜ?なに?なんで?何のために駐車場に?宣伝?・・・そしてその横には、随分長いこと未使用なのが一目瞭然な状態のヘリポートまであります。なんだ?なんなんだ?しかしさすがはイタリア。もちろん何の説明もなし!こんなことで驚いている私は、まだまだイタリア修行が足りませんね。 |
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さて、テーマパークの入り口へ向かうと、やっと正式な看板がありました!「MUSEO DELL'AVIAZIONE(飛行機博物館)」ふむふむ。
そしてイタリア語、ドイツ語、英語、フランス語で誇らしげに「この飛行機テーマパークは、イタリアで最大級の大きさです」との説明もありますが、先ほどのあの山にぐちゃぐちゃに放置された飛行機の状態を見た人ならば、誰もが「おいおい〜、嘘だろぉ〜?」と心の中で叫ぶことでしょう。しかしその後、大人ひとりの入場料が10ユーロ!!だと知った私は、うへ〜、高すぎだよ〜〜!・・・と、本当に声を出して叫びましたが。 |
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中に入ると、斜面のいたるところに無作為、無関連に並べられた世界各国の小型飛行機、軍用機たちがたくさん展示(放置)されています。置き方も無茶苦茶ならば、飛行機の向きまでぐちゃぐちゃ。田園風景に美しく「なんじゃこりゃ?」の世界が広がっていますが、展示物の状態は全てボロボロです。明らかに誰も手入れなんてしていません。
中に入ることができる自家用機サイズの飛行機に入ってみると・・・外観以上に中はボロボロ。コックピットはくもの巣だらけ、飲みかけの空き瓶も置きっぱなし・・・、う〜ん・・・。 |
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とりあえずパーク内を見物。ところがここは「飛行機博物館」のはずなのに、なぜか軍のミサイル砲?や無線トラック、それからミサイルそのものまで!?当然のように混じっています。 |
各展示物には、最低限で簡単な説明のみ(原産国名、機種、年代等)なので、どのくらいの価値があるのかもさっぱりわかりません。飛行機マニアの方が訪れても、興奮できるような希少価値があるようにも見えません・・・。もしあったとしても・・・この放置状態じゃあねえ・・・。更には、機体の一部のみが突然置いてあったり、錆ついてボロボロの軍用ジープまで出現・・・というよりも、置きっぱなし・・・。いやあ、とにかくすごいです。おまけに、観覧中には他に2組(明らかに地元の家族連れ)の客に会ったのみ・・・・週末なのに、ほぼ貸し切り状態で満喫?できました。
一通り展示物を観覧し、テーマパーク内中心に位置する大きな建物へ向かっていると、その建物の裏側に、またもや説明もなしに、カットされた飛行機の前部分が展示されていました。中に入ってボロボロのコックピットに腰掛けてはみたものの・・・ふぅ〜ん、としかコメントできません。せっかくなので記念撮影を済ませ、建物へ入りました。どうやら中はパイロットの制服博物館らしいです。・・・しかし博物館内には誰もおらず、イタリア語のみの説明・・・・しかも、明かりもなし!ほぼ貸し切り状態とはいえ、一応客がいるのだから、電気ぐらいつけてくださいな〜〜〜!
売店コーナーをチェックすると、ここの博物館のロゴ入りオリジナルTシャツを発見。ところがプリントには、展示されている飛行機はそっちのけで、大きくスペースシャトルのプリントが!ええっ〜、スペースシャトルなんて置いてないじゃん!NASAに怒られるよ〜〜っ!ひゃ〜〜。イタリア人の度胸は違うなあ〜。しかし、レジには誰もおらず、万が一このTシャツを購入したくても買えません・・・というか万引きされちゃうってば!しかも、レジの鍵もつけっぱなし!!オイオイ〜、いくら田舎とはいえども、大丈夫なのか〜〜!?
ついでに、置いてあった記帳用ノートをパラパラとチェックしましたが・・・う〜ん、おかしいなあ?日本人観光客らしきサインは見当たりませんでした(誰もこんなところには来ないか〜?)。・・・もしかしたら、日本人では初の訪問者かもしれないので、私は記念にサインしておきました。
制服博物館を出ると、テーマパークの入り口に戻り、のどが渇いたので飲み物だけでも購入しようと、切符売り場にいたオジサンに声をかけました。すると興奮気味に「あっちにあったコックピットには座ってみたかいっ?すごいだろう?」と、聞かれたので、どうやら先ほどのボロボロの操縦席が、この博物館のメインの展示物らしいです(苦笑)。
ちなみに、入手したパンフレットによると、99年に設立されたこの博物館は8万平米に及ぶ広大な敷地にて展示をしており(駐車場も含めた広さでは・・・?)、多国語に精通した職員によるサポート(皆イタリア語以外は話せなかったけどナ〜?)、障害者の方も入場可能な設備、展示物の撮影は自由、犬も連れて入場可能・・・なんだそうです。はあ。
そして「ヘリポートがある」ことは強調されてはいるものの、肝心な展示物の飛行機に関しては、「MIG-16」「SIAI S 208」等の機種名がただ一覧で掲載されているのみ・・・。う〜ん。本当に飛行機博物館?おまけに「1933 TRASVOLTA ATLANTICA S.55−X」とかいう大きな軍用機が海上に着海?している写真が掲載されてはいるものの・・・こんな飛行機は展示されてなかったよナァ〜?と小一時間・・・・よく見たら・・・「プラスチック仕様」って書いてありました・・・ただのプラスチック模型の写真かよっ!!
7月30日には地元の「ミス・バイクガール・コンテスト」が開催されたそうですが、残念、行けなかった!
MUSEO DELL’AVIAZIONE
http://www.museoaviazione.net

第2回「スーパーは『ぶらさげ』が基本!」
パリを脱出して夏の間だけミラノで暮らしています。まずビックリするのがスーパーね...。ミラノだけなのかイタリア全土がこうなのかは謎なのだが、商品の陳列方法がとにかくイッちゃってるの。あちこちのスーパーに入るたびに「何だこの並べ方は!?」とあまりのマッドぶりにとにかくウケます。食料品はスーパー全体に(まあ比較的普通に)陳列してあるんだけど、あらゆる食料品の棚の上にそれ以外の商品が上からぶらさがっているシステムなのです。たぶんイタリア人としては 「スペースをフル利用!」という考えなのでしょう。しかしお客としては見にくい、取りにくいことこのうえない。
たしか昔のイタリア映画で見たような...、そう、建物の間にロープをはって洗濯物を干す感覚ではないか...。
困るのはその取り合わせ。慣れていない私は、「どういう組み合わせなんだ?」と考えてしまうが、いくら考えても脈絡ゼロ。ルールなし。電球を買いに行った小さなスーパーでは、どこにぶらさがってるかさっぱりわからず、店内を探し回ると、あった!パスタコーナーにぶらさがってました。超メンドウ!!
棚とぶらさげの関係には法則なし。あっちのスーパーでは肉の上にぶらさがってたけど、こっちのスーパーではスナックのところ、という感じで、店はまるで棚の上に何をぶらさげるかで、オリジナルティを競い合っているかのようだ。
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上の写真は比較的大きな「エッセルンガ(Esselunga)」っていう チェーンのスーパーです。ロゴがなかなかイカすけど、名前はそのまんま「すごく長〜いS」という意味。ロゴが先で名前を合わせたのか、名前が先でロゴを合わせたのかは謎。いきなり考え込んでしまうが、まあ気を取り直して中へ。
店内はこのように各棚の上に食料品以外のものがガンガンぶらさがりまくってます。ぶらさがり商品は写真中央のオバちゃんの後ろに見える踏み台に登って取ります。 |
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ジャムコーナーの上からはコンドームが
ぶらさがっております。 |
フレッシュ・チーズのコーナーには紙オムツ...。 |
米コーナーには何故か目覚まし時計が...。 |
チョココーナーにはおしゃれコーナーが合体。
鏡やらヘアブラシやらピンやらカーラーやらが
いっぱいぶらさがっております。 |
食料品に集中したら他のものを買い忘れるし、ぶら下がり系商品を探していると食料品の買い物が進みません。客に店内をくまなく見てもらうための戦略なのでしょうか。常連客をよそに行かさないために各店が別々の陳列をする暗黙のルールでもあるのでしょうか。謎は深まるばかり。そして買い物は、最初こそウケまくるのですが、次第にとても疲れてくるのでした。

第1回「脱フランス」
目的もなく行くのもナニなので、イタリア語を勉強してみようと語学学校に登録しました。久しぶりの学生生活は悪くない。ぜんぜん悪くない。毎朝7時起きだから仕事の時より早起きなんだけど、仕事に行くグウェ〜って感じとはぜんぜん違うッ! そして10年暮らしたフランスからまだ未知の土地イタリアへと場所が変わったことによる開放感もキモチE。同じ都市でもミラノはパリよりダラダラ感が充満。人々の愛想のよさをメチャクチャ新鮮に感じるくらいだから、改めてやっぱりパリジャンはしょっちゅうカリカリしてるなあ〜と痛感します。まあ、ここに長期で住むとなったらダラダラすぎてイライラしちゃうかもしれないけどね。とにかく皆ニコニコしてるから気持ちいいです。
学校はひたすら楽しい。もちろん初級者クラス。先生も事務のおばちゃんたちもすんごくやさしいのね。フランスの語学学校でもやさしい人たちは多かったけど、なんかこう温かみが違う。かなり驚いたのが、わからないことがあると、すぐ英語で説明してくれるところ。授業中もそうです。イタリア語で説明しても全く理解できない場合は英語でサッと説明してくれる。フランスではありえなかったですよ。とにかくぜ〜んぶフランス語で!ってムリなのがわかっていても(私、最初にフランスに来たときは初級者クラスから始めました)、英語なんかゼ〜ッタイ使わない方針。そういうメソッドというよりは、やはりよく言われるようにフランス人のプライドの高さからきている気がするけど? フランス語の学習が初級者にとってツライのはこのへんが原因という気もします。何しろこのイタリア的「ヘンなこだわりなし」方式は、わかりやすいことは確か!
クラスには、日本人、アメリカ人、イギリス人、スペイン人なんかがいますが、バカンスシーズンのせいもあるのかな? 生徒も皆、なんというか切羽詰った感じがないのね。フランスの語学学校では、若者たちが「わざわざこのために来たんだからがんばらねば!」って感じでかなり本気で勉強してた印象があったんだけどなあ。いまのクラスの生徒はだいたい皆30代以上。「バカンスのついでにイタリア語でもやってみるべカナ」とか「彼氏、彼女がイタリア人だからね、ま、テキトーにやってみますか」といった感じで切迫感がナイ。まあさっきも言ったように時期が時期だからってのもあるかも知れないけど。
イタリア語ってフランス語と似てるわあ、と授業のたびに感じます。ほとんどまったくイタリア語を勉強したことがないにもかかわらず、文章を読んでも会話を聞いても、何となーく内容がわかるのです。だから初級者クラスでは、私とスペイン人は一歩リードという感じ。会話にはならなくても単語を並べてどうにか通じちゃうというか。単語を覚えるのも、現地に来てるからっていうのも重なって、思ってたよりずっとスイスイいっちゃう。フランス語の語学学校時代に、同じクラスのイタリア人やスペイン人がすぐ上のクラスへ行ってしまっていた理由が実感としてよくわかります。でも別にラテン語系の言語の基礎がなくても、初級レベルで進歩するスピードはフランス語より早いのでは、と思う。もちろん美しいイタリア語がすぐ習得可能ってわけではないですけど。なんといってもイタリア語は日本人にとって英語やフランス語より聴き取りやすいし発音しやすい。この際フランス語にくじけそうな人はスッパリあきらめてイタリア語に切り替えてみては、なーんて責任はもてませんけどね、あはは。 |