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【ケータイ盗られたっ!】
最初から盗られないのが一番だけど、
万が一被害に遭ったら? まずする事は?どこの警察署に行くか?必要書類は?
もしもの時に備え、雑波が手続きを丸ごと伝授!

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携帯の会社に盗難にあった旨伝え、回線をサスペンドしてもらう

しとしとぴっちゃん、しとぴっちゃん♪、と雨降りしきる11月のパリ。今夜は旬のおねぎのキッシュとアンディーブのサラダ(ドレッシングを普通の酢ではなくクルミの酢 vinaigre de noixで作ると美味)で秋のお野菜を堪能!と2区にある友人宅に向かっていた私。「大荷物」との評判に違わず、この日も背中にはリュック、片手には傘、もう一方の手にはスーパーの袋、という完全武装状態で地下鉄9番線のGrands Boulevards駅で下車、ホーム先頭にあるエスカレーターで地上に上がり、そこからすぐの目的地についてボーゼン。
リュックの外ポケットのチャックが全開状態じゃあ〜りませんか! 茫然自失しつつもポケットの中を探ると、見事ケータイがない!がーん!友人の携帯から私の携帯にかけてみると、電源を切った覚えはないのにすぐに留守電につながる状態。これは間違いなく盗難!外ポケットに一緒に入っていたパスポートと財布(この中に家と会社のカギ、カルトブルーも入れていた)が無傷だったのが不幸中の幸い。

すぐに友人宅のインターネットで加入しているオランジュ(Orange)のHPにアクセス、カスタマーサービス(0825-005-700)に電話をし、音声ガイドに添ってとりあえず回線を切ることに成功。試しに電話してみると「この番号は現在使われておりません」とのアナウンス。すると友人が「オランジュで働いてる友達がいるよ」と言うので(持つべきものは友!)その人に電話してみると、「とにかくすぐ警察に行って盗難届を作成し、それをカスタマーサービスに配達証明付書留郵便で送るように」とのアドバイス。確かに、さっきの音声ガイドでも「盗難に遭った場合、あなたの携帯電話のIMEI番号(契約書や請求書に記載されてます)が入った盗難届を警察署で作成し、それをカスタマーサービスに送るように」って言ってたなぁ。(ちなみに、盗難後カスタマーサービスに電話するときは、音声ガイダンスではなくオペレーターと直接話したほうが話が早いです)

それにしても、ケータイ一つに警察?私のねぎキッシュはいずこ?と思いつつ、パスポート片手に2区はクロワッサン通り18番地にある警察署に向かったのであった。なぜ2区の警察署に行ったかというと、盗難に遭った場所が2区だったからです。今回の場合、友人が自宅近くの警察署の場所を把握していたのでコトは早かったのですが、携帯でも何でも、フランスでモノを盗られた時はその盗られたところから一番近い警察署に「すぐ」行くのが肝心。旅行先や、パリでも土地勘がなくてどこに警察署があるのかわからない場合でも、通りがかりの人や近くのカフェ、商店の人に聞いて、現場から最も近い警察に駆け込むのが一番です。

警察署で盗難届を作成してもらう。

というわけで時計の針が9時を回った頃、クロワッサン通りの警察署に到着。入口で警備担当の警官に「ケータイ盗られちゃって、盗難届を出したいんですけどぅ」と言うと、あっさり「じゃ中入って〜」との返事。受付でも同じやり取りを繰り返し、待つこと15分。すると、実力派フランス人俳優パトリック・ティムシットをさらに魅力的にした感じの(おぉっ!)司法警察員Officier de Police Judiciaireのサイードさんが黒の長袖Tシャツという出で立ちで登場。サルコジの部下(?)とは思えないにこやかな応対に思わずビビリつつ、名前や住所、電場番号、職業、盗難に遭った状況などに関する質問に答える。職業は、と聞かれて「翻訳やってます」と答えると、「パリの警察で働く日本人通訳がいるよ」とのこと。一瞬「転職」の二文字が頭をよぎるが、実際には必要なときに呼びだされる時間給の通訳で、「報酬はねぇ、よくないみたいだよ〜」との返事ですぐに考え直す。この、盗難に遭った状況についてはとにかく事細かに聞かれます。私の場合、例の完全武装状態(背中にリュック、片手に傘、もう片手にスーパーの袋)でGrands Boulevards駅のエスカレーターに乗っていた時、すぐ後ろにいた人にリュック外ポケットのジッパーを開けられて盗まれたみたい。レアールをはじめ、パリの地下鉄駅にはよくエスカレーターがありますが、これがスリには格好の場所のよう。私はスターニングラード駅の長〜いエスカレーターで、すぐ前にいた人に狙いをつけていたスリを撃退(!)したことがあります(エッヘン)。ということで、リュックの外ポケットなど狙われやすい場所に貴重品を入れないように、それからエスカレーターに乗るときはバックを背中ではなく前側に回して抱えてくださいね。

携帯電話の盗難届作成の時、もう一つ大事なのは携帯のメーカーや機種、先に出てきたIMEI番号がわかっている、という点です。私は、携帯のメーカーは覚えていたものの機種までは覚えておらず、またIMEI番号などは何がなんだかさっぱりわからない状態。ここでも優しいサイードさん、自分のデスクからオランジュのカスタマーサービスに電話をしてくれ、おかげでIMEI番号が判明。携帯電話会社は「盗難届には必ずIMEI 番号を記載するように」としつこく言ってきますが、サイードさんによると、旅行先などでIMEI番号がどうしてもわからない場合は、番号がわかるまで盗難届作成を待つのではなく、IMEI番号がわからない状態でもとにかく迅速に盗難届を作成するように、とのこと。それから前回、盗難を受けて携帯会社に電話するときは、音声ガイドではなくオペレーターと直接やり取りしたほうが話は早い、と書きましたが、それは私の場合、盗難の申告および回線切断の申し込みが(音声ガイドで実行した時間ではなく!)このオペレーターとつながった時刻(私の場合は午後10時7分)が適用されたからです。

というわけで、ケータイを盗まれた時は、▽まず自分の携帯が加入している会社に電話してオペレーターにその旨伝える、▽その後警察署に行き盗難届を作成、▽その盗難届のコピー(サイードさんによると、「電話会社からは原本を送れ、と言われるけど、コピーを送った方がいいよ」とのこと)をカスタマーサービスに配達証明付書留郵便で送る、という手順になるわけですね。というわけで約一時間半後、妙に楽しい取り調べ(?というのかな)が終わり、私は盗難届にサインをして無事クロワッサン通りを後にしたのでありました。警察署に来るなんて何年ぶりかの出来事だったけど、親切なサイードさんのおかげで「ケータイ盗られるのも悪くないなあ」なんて思った私。フランス(特に公共機関)ってホント、人によりますね。

盗難届を送付、新しい端末を入手

久々の警察署体験から一夜明け、仕事帰りにルーブル通りの郵便局(年中無休で24時間オープン!レアールにほど近い52, Rue du Louvreにあります)で、昨夜サイードさんに作ってもらった盗難届(調書procès-verbal)のコピーをカスタマーサービスに配達証明付書留郵便で送付

その後、郵便局を出てリボリ通りに向かうとすぐ左手にあるフランス・テレコムのブティックに新しい携帯を買いに行く。というのもこの日の朝、「やっぱ携帯がないと不便〜」なことに気付き、またもカスタマーサービスに電話して「あのぅ、昨日携帯盗まれちゃって。回線はもう切って、警察で作った盗難届もこれからそちらにお送りするんですけど、新しい携帯を手に入れるにはどうしたらいいんですか?」と聞くと、「じゃ、どこでもいいからフランス・テレコムのブティックに行って下さい」との返事。そこで到着したフランス・テレコム、事情を説明すると「携帯の番号が変わってもよければ(つまり契約自体を変更すれば)、端末が安く買えますよ」とのこと。見ると1ユーロからある!年末に向け節約モードの私にはウレシイお話♪とうかれつつ品定めをしていると、私の顧客情報を検索していたおにーちゃんが、「あ、お客様の契約は来年の3月まで中途解約できないことになってます」だって。がーん。なので、携帯の番号は変わらないけれど、1ユーロで買えたはずの端末に結局50ユーロも払うことになった。なんで中途解約できないの?悔しいけど仕方ない。購入の際は、念のためパスポートなど身分証明書と銀行口座証明(RIB = Relevé d’Identité Bancaire、口座自動引き落としに必要)を持って行きましょう。RIBは、ネットバンキングができる場合はネット上でプリントアウトして入手できます。というわけで、盗難から24時間も経たずして新たな携帯を手にした私。

しかしこの状態では受信はできても発信は不可能。新しい携帯を手にしたら、また(!)オランジュのカスタマーサービスに電話をし、オペレーターに「回線を再開(débloquer)して下さい」と言って昨日サスペンドした回線を再開しなくてはなりません。これでやっとまたかけられるようになるのでした。ふ〜、一件落着。だけど、盗られた携帯に入っていた皆の連絡先もまたメールで聞かなきゃならないし、やっぱり最初から盗られないのが一番だなぁ。

 


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